テニス肘
症状
物を持ち上げる動作や、タオルをしぼる動作の際に肘の外側から前腕にかけて痛みが現れます。安静時の痛みは少ないことが多いです。
原因と病態
テニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれており、中高年に発症しやすいです。 加齢によって肘の腱が、傷んで起こります。発症の原因についてははっきりとは解明されていません。主に肘に付着する筋(手首を伸ばす筋肉や指を伸ばす筋肉)が障害されて生じるといわれています。
診断
疼痛誘発テストというものを行います。これらは外来で簡単に実施できるもので、このテストで肘の外側~前腕にかけて痛みが生じたらテニス肘と診断されます。
予防と治療
主に保存療法による治療を行います。手首や指のストレッチなどの運動療法を行い、消炎鎮痛剤の飲み薬や外用薬の使用、肘への麻酔薬とステロイド剤の注射をします。温熱療法や電気治療などの物理療法も実施されます。また、固定の目的でバンドをする場合もあります。これらで軽快しない場合は、手術を行う場合もあります。