骨粗鬆症について

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骨粗しょう症について

女性に多い病気であり、高齢者だけでなく、若いころからの適切な治療が必要となります。

骨粗しょう症とは

骨の強度が低下してしまい、骨折しやすくなる病気のことです。骨粗しょう症になると、骨の中がスカスカになり、骨がもろくなります。そのため、わずかな外力や衝撃(尻もち、勢いよく座る、地面に手をつくなど)でも骨折をしやすくなります。

骨粗しょう症によって骨折しやすくなることで、要介護状態になる人が多くみられます。 生活の質(QOL)を保ち、生涯を健康で充実して過ごすには、血圧や脂肪量などの健康指標だけでなく、骨強度にも気をかけ、定期的に検診を受けることが必要です。

若いころからの骨強度が重要となりますので、できるだけ若いうちに受診をお勧めします。

骨粗しょう症の予防

予防にとって特に重要なのが、バランスのとれた食事と定期的な運動です。
骨粗しょう症の予防のためには、できるだけ若いうちからの対策が効果的です。若いうちから高い骨密度を高めておくと、たとえ中高年になっても、実際に骨折するリスクを減らせます。 日本人女性を対象とした研究では、骨密度が18歳でピークになるといわれていますそのため、10代のころから意識して骨密度を高めるような生活習慣を意識することが効果的となります。

バランスのとれた食事

ダイエットで痩せようとしたり、偏食などによって栄養が偏ってしまうと、健康や発育に悪影響をおよぼします。バランスのとれた食事と積極的なカルシウム摂取を意識することが予防につながります。ビタミン(DやK)、カルシウム、タンパク質を中心に摂取すると効果的です。

運動

若いうちからのスポーツなどによる運動習慣が高齢になってからの骨強度に良い影響を与えてくれます。
中高年からでもウォーキングなどの適度な運動習慣によって日常的に荷重運動を行うことで強い骨が作られます。適度な運動を行うことをお勧めします。

治療について
検査について

骨粗鬆症は骨の量を測る骨密度測定を行います。
当院の機器では、苦痛なく短時間で安全に検査が実施できます。このほか他の病気が原因と疑われるときには、血液検査や、尿検査が必要となってくる場合があります。

治療について

「薬物療法」に加えて、「食事(カルシウムの摂取)」「運動」「日光浴」を行うことが重要です。
薬物療法でも一定の効果がありますが、「食事」「運動」「日光浴」をないがしろにすると効果がでにくいです。
また、骨粗鬆症により、腰や背中に痛みがある場合は、鎮痛的な治療も並行して行います。

骨粗鬆症に対するよくある質問
カルシウムの多い食品にはどんなものがありますか?
  • 牛乳
  • 大豆製品(豆腐や納豆など)
  • 小魚
  • 海草類(わかめ、ひじきなど)
  • 緑黄野菜
どうしてカルシウムだけが不足するのですか?

カルシウムはどんな食品にもたっぷり含まれているわけではなく、吸収率の悪い栄養素です。意識して、骨に良い食品を選ぶ必要があります。

カルシウムのとりすぎによる害はないのですか?

カルシウム摂取による害は特にないと考えられています。
カルシウムは骨に蓄えられて骨を強くします。

ダイエットは、骨によくないですか?

栄養不足になると、骨の健康のためのカルシウムも少なくなります。
また、ダイエットを行うことで、ストレスがたまりやすくなり、尿の中にカルシウムが排出され、骨量の減少が進みます。
知識がない状態でのダイエットは、むやみにしないほうがよいです。

骨に対して日光にあたることが良いと聴きました。
どのくらい必要でしょうか?

一日に30分~1時間程度、日に当たるだけでじゅうぶんです。
日光浴によって皮膚でつくられるビタミンDはカルシウムの吸収をよくしてくれます。
またガラスは紫外線をあまり通さないため、家の中にこもりがちの人は、食事から十分なビタミンDをとらないと不足してしまいます。

何歳くらいから骨粗鬆症の検診を受けたらよいのですか?

女性では50歳くらいから骨量が低下し、閉経後は原則として1年に1回ずつ測定するとよいです。
骨量は20代から40代後半までに一度測定して、自身の若いときの骨量を知っておくと、老年期に役に立ちます。
男性は寝たきりや、胃腸・腎臓の障害がなければ、70代までは測定の必要がないことが多いです。

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