代表的な疾患|加古川市の整形外科|宮島整形外科クリニック

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代表的な疾患

退行性変化に伴う頚部痛

退行性変化(機能の低下、成長・疾患の衰弱に伴う変化)により神経が圧迫されることで痛みが発症します。

頚椎椎間板ヘルニア

椎間板は背骨をつなぐクッションの役割を果たしています。加齢または体に負担がかかる姿勢やスポーツによって、この椎間板が後方に飛び出すのが椎間板ヘルニアです。飛び出す場所によって神経か脊髄、またはその両方を圧迫して、肩甲骨周辺の痛みや、肩から腕・手にかけての痛みやしびれが生じます。痛みの程度は軽いものから耐えられないものまで個人差があります。

頚椎症(急性頚椎症、
頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症)

頚椎の中にある脊髄が圧迫されて発症する頚椎症性脊髄症と、脊髄から腕に伸びている神経が圧迫・刺激されて起こる頚椎症性神経根症があり、両者が合併する場合もあります。首や肩、腕にしびれが現れ、服のボタンが掛けづらい、箸が使いづらいといった支障が出ます。足のもつれや歩きにくさを訴える方もおられます。

頚椎椎間関節症

頚椎椎間関節症は、振り向いたり、首を前後に動かしたときに、椎間関節に痛みが発症します。関連痛として、首や肩、肩甲骨周囲など、椎間関節から離れた場所に痛みが発症する場合があります。

頚椎後縦靭帯骨化症

頚椎後縦靭帯骨化症とは、後縦靭帯と呼ばれる脊髄の腹側にある靭帯が、通常の何倍もの厚さ・硬さになることで徐々に脊髄を圧迫してしまう病気で、日本人に高頻度で発症します。

ストレートネック

本来は前方へ30~40度彎曲している首の骨が、まっすぐになってしまった状態です。長時間のデスクワークやスマートフォンの使い過ぎなど、長時間にわたって同じ姿勢を続けることが原因と考えられています。慢性的に首や肩に痛み、こりを感じる他、頭痛や手のしびれ、めまい、吐き気などに悩まされることもあります。

関節リウマチに伴う頚椎病変

関節リウマチとは、全身の関節に関節炎が生じる疾患のことです。関節リウマチ患者さんの約20~30%で頚椎病変が生じます。特に環椎(第1頚椎)と軸椎(第2頚椎)をつなぐ環軸関節にて変形が徐々に進行し、環軸関節亜脱臼が生じてしまいます。

肩関節脱臼

スポーツでの強い接触や転倒などで、上腕骨頭が肩甲骨から外れた状態のことです。かなり激しい痛みを伴い、腕を動かすことができなくなります。自身で戻ることもありますが、脱臼の際に骨折をしていることもありますので医療機関で受診することをお勧めします。

変形性肩関節症

激しいスポーツなどでの肩の使い過ぎが原因で、肩関節の軟骨がすり減ってしまい、炎症を生じた状態が変形性肩関節症です。安静時や夜間に痛みを生じることがあります。

胸郭出口症候群

首から鎖骨の下を通って両手に伸びている神経や血管が、肋骨との間に挟まって圧迫されることが原因で起こる症状です。腕を上げる際に上腕部がしびれたり、肩や腕、肩甲骨の周辺に痛みが生じたりする他、手の小指側にうずくような痛みや刺すような痛みが起こる場合もあります。また、ビリビリとした感覚障害や握力低下、運動麻痺などの症状が現れることもあります。

肩関節周囲炎(五十肩)

肩の関節を構成している骨や軟骨、靭帯、腱の老化によって、肩関節の周辺組織に炎症が起きている状態です。肩関節に痛みがあり、関節の動きが悪くなります。動かす際に痛みを感じる程度の症状もあれば、眠れないほどの痛みを伴うこともあります。関節を動きやすくする肩峰下(けんぽうか)滑液包と関節を包む関節包が癒着すると、動きがさらに悪化します。

腱板炎

肩関節を動かす原動力である腱板の中やその周辺に石灰が溜まり、炎症をきたすことで腱板炎が生じます。女性に多く発症します。また、季節の変わり目に発症することが多い疾患です。

石灰沈着性腱板炎

夜間、肩関節に激しい疼痛が起こり、動きも悪くなります。40~50代の女性に多く見られ、肩の腱板内に沈着したリン酸カルシム結晶により急性の炎症が生じることや、加齢で肩腱板が変性することで起こります。発症から1~4週間にわたって強い症状が見られる急性型、1~6ヶ月にわたって中等度の症状が続く亜急性型、6ヶ月以上もの間運動時の痛みが続く慢性型に分類されます。

腱板断裂

肩を動かす際に痛みを伴い、運動障害、就寝時の痛みなどが生じます。40歳以上の男性のとりわけ右肩に発症しやすく、発症年齢のピークは60代です。肩関節周囲炎(五十肩)と似ていますが、同じような痛みは見られても、関節の動きが硬くなるケースは少ないのが特徴です。ケガなど外傷が原因となるのは全体の半数で、残りは明確な原因がなく、腱板が肩と肩に挟まれて起こる他、腱板の老化も原因となります。


宮島整形外科クリニック
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