肩のこりや痛みを感じているものの「いつか治る」と放置している方もいるのではないでしょうか?
肩こりは病気ではないため、治療せずに様子を見る方もたくさんいらっしゃいます。
しかし、放置した結果、肩だけでなく他の痛みや違和感を感じてしまうこともあるのです。
この記事では、肩こりを放置した場合に生じる症状や、肩こりになる原因について解説します。
整形外科で受けられる治療や、自宅でできる解消法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
■肩こりを放置するとどうなる?
肩こりを放置すると、肩のこりや痛みだけでなく、以下のような症状が出現する場合があります。
-
頭痛
-
不眠
-
吐き気
-
集中力の低下
-
腕の手やしびれ
-
首の痛みや違和感 など
肩こりは「肩の周りの筋肉がこわばっている状態」であり、肩と繋がっている首や腕への血流も悪くなります。
その結果、首や腕の筋肉がこわばったり、中を通っている神経が締め付けられたりして、頭痛や吐き気、首の痛み、しびれなどが出現してしまうのです。
また、痛みが続くことで集中力が低下したり、夜間に眠れなくなったりする場合もあります。
日常生活や仕事に支障が出てしまう恐れもあるため、肩こりの段階で放置せずに、治療を受けることが大切なのです。
■肩こりの原因
肩こりが生じる主な原因は、日常生活における姿勢の悪さです。
猫背や巻き肩の姿勢が続くと、肩の筋肉が緊張し、血流が滞ってこりが生じます。
また、慢性的な運動不足や重いカバンを背負い続けること、精神的なストレスや冷えなども原因となります。
スマホやパソコンが普及した現代では、長時間姿勢を崩したまま過ごす方も増えており、肩こりの原因のひとつになっています。
正しい姿勢を身につけたり、こまめに体を動かしたりなどして、こりが生じないように対策しましょう。
■肩こりの治療と予防
整形外科で受けられる肩こりの治療方法と予防法を解説します。
整形外科で行う肩こりの治療と予防には以下があります。
-
運動療法
-
物理療法
-
薬物療法
-
生活習慣の改善 など
肩こりは筋肉のこわばりと血流の低下が原因であるため、運動を行うことで改善が期待できます。
理学療法士の指導のもと、適切な強度の運動やストレッチを受けることで、効率よくこりを解消可能です。
また、熱や電気を使って筋肉をほぐす「物理療法」を行うことで、痛みが強い時期でも筋肉をほぐせます。
日常生活に支障が出るほど痛みが強い場合には、湿布や痛み止めなどを使用し、痛みをやわらげながら治療を進めると良いでしょう。
さらに、姿勢や生活習慣の指導を受けることで肩こりの原因を解消し、悪化や再発を防止することも可能です。
■肩こりにストレッチとマッサージは効果がある?
ストレッチとマッサージを行うと、痛みの改善と悪化の予防に効果が期待できます。
ただし、あまり強くマッサージしたり、間違ったストレッチを行ってしまうと、かえってこりや痛みを悪化させてしまう可能性もあります。
自分でストレッチやマッサージを行う場合は、痛みを感じるほど強くはせず、無理のない範囲で行いましょう。
より安全にストレッチを行いたい場合や、自分でマッサージを行うのが難しい場合は、専門家に相談することをおすすめします。
整形外科を受診し、医師や看護師、理学療法士から治療を受け、正しい方法や強度でストレッチとマッサージを受けましょう。
■自分でできる!肩こりの解消法
自分でできる肩こりの解消法を紹介します。
痛みが強い場合は無理をせず、可能な範囲で行ってみてください。
-
肩幅くらいの棒またはタオルを用意する
-
肘を伸ばした状態で両端を持つ
-
両腕を挙げ、頭の上を通過させる
-
頭の後ろに棒(タオル)が来るまで肘を曲げる
-
腕をゆっくりともとに戻す
上記を数回繰り返し、腕と肩甲骨を動かします。
ゆっくりと行うことで筋肉をほぐし、肩こりの原因となる姿勢を正すことが可能です。
棒やタオルが無い場合も、イメージしながら動かすだけで効果があるため、仕事の休憩や家事の合間など空き時間に行ってみてください。
■肩こりの悩みはお気軽にご相談ください
肩こりを放置すると、肩の痛みだけでなくさまざまな症状が出現します。
早めに治療することで悪化を防げるため、痛みや違和感を感じた方はすみやかに整形外科を受診してみましょう。
『宮島整形外科クリニック』では、肩こりなどの慢性的な不調や悩みの治療も受け付けております。
検査や診察によってこりの原因を見極め、適切な運動や治療を提供することが可能です。
肩こりに悩んでいる方、頭痛や吐き気を感じている方は、お気軽に当院へご相談ください。